MBTI性格診断の16タイプの中でも、ISFJ(擁護者タイプ)とISFP(冒険家タイプ)は、どちらも「思いやり」が強く、静かで内向的な性格が特徴的です。
一見よく似た2人ですが、内面には微妙な価値観や行動パターンの違いがあり、その違いを理解することで関係性が大きく変わってきます。

ISFJ型は具体的には下記のように16Personalitiesで解説されています。
擁護者型の人達は、素晴らしい分析力を持ち、内向型なのに、優れた対人能力があり他人と強い絆を築き、計画型であるにもかかわらず、変更や新しいアイデアをよく受け入れます。
ISFPは具体的には下記のように16Personalitiesで解説されています。
冒険家型の人達は真の芸術家ですが、外で風景画を描くといった典型的な芸術家のイメージに当てはまるとは限りません。
目次
ISFJとISFPの基本性格をおさらい
ISFJ(擁護者)の特徴
ISFJの割合(日本) | |||
6.82 % ISFJ-T:4.30% |
|||
ISFJの性格 | |||
|
|||
ISFJの恋愛観 | |||
|
|||
相性が「最高な性格タイプ」 | |||
相性が「びみょ〜な性格タイプ」 | |||
- 内向型(I):静かな時間が好きで、内面を大切にする
- 感覚型(S):現実的で、今ある情報や経験を重視
- 感情型(F):人の気持ちを優先し、調和を大切にする
- 判断型(J):計画性があり、安定した日常を好む
ISFJはこんな人
- 真面目で責任感が強く、周囲を支えることに喜びを感じる
- 慎重で、周囲に合わせる柔軟さも持ち合わせている
- 感情に敏感で、相手のニーズにすばやく気づける
- ルールや伝統を尊重し、秩序を重んじる
ISFP(冒険家)の特徴
ISFPの割合(日本) | |||
6.74 % ISFP-T:4.53% |
|||
ISFPの性格 | |||
|
|||
ISFPの恋愛観 | |||
|
|||
相性が「最高な性格タイプ」 | |||
相性が「びみょ〜な性格タイプ」 | |||
- 内向型(I):一人の時間で充電し、自己との対話を重視
- 感覚型(S):五感を通じて今この瞬間を楽しむ
- 感情型(F):価値観に従い、自分らしさを大切にする
- 知覚型(P):自由を好み、その時々の流れに任せる
ISFPはこんな人
- 穏やかで優しく、誰にでも自然体で接する
- 内面に強い美的感覚や価値観を持ち、自分に正直に生きたいタイプ
- 束縛や厳しいルールが苦手で、自分のペースを守りたい
- 表には出さないが、非常に感受性が豊かでクリエイティブ
ISFJ×ISFP|恋愛における相性
似ているからこそ安心感がある
ISFJとISFPは、以下の点で共通しています
どちらも内向型(I)で、落ち着いた関係を好む
感覚型(S)同士で、現実的な生活を大切にする
感情型(F)で、思いやりと優しさをベースにしている

恋愛での好相性ポイント
1. 無理のない距離感を保てる
お互いが内向型なので、無理に干渉し合わず、静かな時間を共有できます。
沈黙が心地よいと感じられる関係です。
2. 感情的な共感力が高い
相手の気持ちに敏感で、傷つけ合うことが少ないため、穏やかで信頼できる関係が育ちやすいです。
3. 一緒にいるだけで癒される存在
ISFJの献身性と、ISFPのやわらかい感性が合わさり、精神的な安定感と温かさを感じることができます。
恋愛でのすれ違いポイント
1. JとPの違いによる生活スタイルのズレ
- ISFJは予定やルールを重視し、計画的に物事を進めたいタイプ
- ISFPは流れに任せるスタイルで、計画を立てるのが苦手
→ ISFJは「だらしない」と感じ、ISFPは「窮屈」と感じることがあるため、歩み寄りが必要です。
2. 感情の表現方法の違い
- ISFJは相手のために行動で愛情を示す
- ISFPは言葉よりも雰囲気や態度で感情を表す
→ 表現方法が違うだけで、気持ちが伝わらないとすれ違うことも。
3. 意見を言いにくい関係になりやすい
どちらも争いを避ける傾向があるため、お互いに我慢しがち。本音をうまく伝えられず、溝ができることもあります。
恋愛をうまく進めるポイント
- ISFJは「ゆるさ」や「柔軟性」に対して寛容になる努力を
- ISFPは「相手の段取りや配慮」を軽視せず、感謝を言葉で伝えること
- 両者ともに本音を少しずつでも表現する勇気が大切
ISFJ×ISFP|友情における相性
静かに寄り添う、心地よい関係
この2タイプの友情は、言葉数が少なくても成り立つ静かな信頼関係です。
会話よりも「一緒にいる時間」や「行動」で通じ合う
無理にテンションを上げる必要がなく、お互いに安心して過ごせる
似たようなペース感で付き合えるので、長く続く友情になりやすい
友情での強み
- 共感力が高い:相手が落ち込んでいれば、言葉にせずとも気づいて寄り添える
- 押し付けがない:自分の価値観を押し付けず、相手の自由を尊重する
- お互いに癒しの存在:疲れたときにそっと側にいてくれるような安心感
友情関係で気をつけたいこと
会話が表面的になりやすい
争いを避けすぎることで、深い話を避けてしまう傾向があります。
本音を語る機会を意識的に持つことが大切です。
優しさが裏目に出る
遠慮し合うことで、本当は違和感があっても指摘できずに溜め込むことがあります。
小さなモヤモヤは早めに共有しましょう。
認知機能から見るISFJ×ISFPの違いと補完性
ISFJの認知機能(主機能~劣等機能)
- 内向的感覚(Si):過去の経験・安定を重視
- 外向的感情(Fe):人との調和・共感重視
- 内向的思考(Ti):内面の論理性
- 外向的直感(Ne):可能性・未来への関心
ISFPの認知機能(主機能~劣等機能)
- 内向的感情(Fi):個人の価値観・信念に忠実
- 外向的感覚(Se):五感と今この瞬間への集中
- 内向的直感(Ni):未来のイメージや直感的洞察
- 外向的思考(Te):結果や効率性への関心
機能的な違いの活かし方
- ISFJの「他者を気遣うFe」が、ISFPの「自分の価値観を大切にするFi」を補う
- ISFPの「今を楽しむSe」が、ISFJの「安定を求めるSi」に刺激を与える

まとめ|ISFJ×ISFPの相性は「静かな調和と尊重」がカギ
項目 | 内容 |
---|---|
共通点 | 内向型・感覚型・感情型で、穏やかで優しい |
相性の傾向 | 衝突が少なく、自然体でいられる安心感のある関係 |
恋愛 | 距離感や価値観の違いに配慮しつつ、愛情を形にすることで深まる |
友情 | 無理のないペースで長続きする、落ち着いた関係 |
注意点 | 計画性と自由度、感情表現の違いを理解することが必要 |
キーポイント | 本音の共有・相手のライフスタイルを尊重・感謝を伝えること |
ISFJとISFPは、似ているようで微妙に異なる価値観や行動パターンを持つため、「分かり合えるのにすれ違いやすい」関係でもあります。
しかし、お互いに思いやりを持って接し、違いを「補い合う個性」として捉えられるようになると、深く安定した関係性が築ける非常に相性の良いペアです。